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さぁ、金を語ろうか

金価格と砂金価格の関係

金価格と砂金価格は同じなのでしょうか。一見すると、砂金は純度が99.9%ではないことから、同じ1グラムでも純金の方が価値が高いように思えます。しかしながら実際には砂金の方が高いのです。

様々な理由があると考えられますが、やはり砂金の希少価値が高いためだと思います。純金と異なり、様々な形があり、純度も河川や地域によって異なります。自然が作り出した資産であり、世界中にはコレクターが多くいることを考慮すれば、砂金(自然金)にはプレミアムが生じるのです。

それではどのぐらいの価格で取引されているのでしょうか。一般的には、中長期的に見ると砂金価格も金価格に連動していると考えられます。つまり、金価格が上昇傾向にあるならば、砂金価格も上昇傾向にあるといってよいでしょう。

ただし、砂金は美術品、収集品という立場でも取引されます。この場合には、大変高額な取引が行われるケースもあります。特に自然金の結晶(結晶金)は、同じものは一つとしてなく、その美しさ、姿、形から高額で取引されることがあります。数十万円や数百万円といったものも存在します。国産でいえば、秩父鉱山で産出あれた「糸金」は人気があります。山金(鉱山で採れる金)の一種であり、糸状の自然金として重宝されています。秩父鉱山からの金属の採掘はすでに終了しているため、なかなか入手は難しいかもしれません。

話は戻って、通常の海外の砂金価格は一体どれぐらいで取引されるものなのか、説明します。海外の採掘業者、砂金販売業者の砂金販売を確認すると、おおよそ金価格の1.2~1.5倍程度で販売されています(その時の状況、大きさ、品質によっても異なります)。これに、日本では、為替、関税、消費税を考慮する必要があります。そのため、おおよその目安は、日本での金価格の1.3~1.6倍程度と考えるとよいでしょう。1グラムを超える海外のナゲットサイズの場合には、日本ではグラム単価が1万円を超えることもざらにあります。形状や産地がどこかなどで変わるため、単価は断定できません。珍しい産地、今後採掘が禁止されているような地域の砂金は価格が高くなる傾向にあります。

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それでは、国産の砂金はどうでしょうか。あくまで事業ではなく、個人の趣味の範囲内だと思われますが、国産の砂金をヤフオクやメルカリで売却される方がいます。メルカリの事例では、産地が明確である場合、金価格の3倍以上で取引されているケースもあります。ヤフオクでは、グラム単価が5万円以上となるケースでの落札も見受けられます。

こう聞くと、なんだか砂金採取は儲かるのでは?と思われるかもしれません。実際は、旅費や探索費用を考慮すると、割に合わない方が多いです。一攫千金ではなく、あくまで趣味、楽しむものと捉えていただいた方がよいでしょう。そもそも一攫千金で始める人は、途中で辞める人が多いです。自然金の美しさに惹かれて趣味で砂金採りを行う方が望ましいと思います。

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(2020年8月まで毎週金更新)
日本で最初に金が見つかった場所とは?(2020年6月9日更新)
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