ゴールドラッシュは日本でも起きている | 一般社団法人資産運用総合研究所
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さぁ、金を語ろうか

ゴールドラッシュは日本でも起きている

ゴールドラッシュと聞くと、皆さんはどこで起きたものと想定されますか?多くの人は、アメリカのカリフォルニアであったり、オーストラリアのニューサウスウェールズ州、カナダのクロンダイクなどを思い浮かべると思います。ゴールドラッシュとは、新しく金が発見された地域へ、金塊を探し当てて一財産つくろうと採掘者が殺到する現象をさします。海外だけの話ではないのです。実は日本でもゴールドラッシュは発生しています。

日本のゴールドラッシュは、北海道は北見枝幸において、明治31年(1899年)に始まったといわれています。枝幸山地の南側、幌別川上流のパンケナイでは、当時砂金採取者が数百人入り込んでいたということです。そして、枝幸山地の北側にあるウソタン川でも砂金が発見され、1週間ほどで100gを採取したという噂が広がります。頓別川の上流、ペーチャン川周辺でも砂金が発見され、支流の小川では当初一人で一日当たり50~60匁(およそ187.5g~225g)ぐらいの採取があったといいます。

さすがにこれだけの砂金の量がとれると、噂はどんどん広まり、老若男女問わず山に押し掛けることに。『枝幸小学校沿革誌』には、明治32年6月1日の項に「砂金採取の為高等科生の欠席多し」と記載があります。そうとうな活気ぶりであったことがうかがえます。少なくとも5000人以上、1万人とも二万人ともいわれた人が集まったといわれています。

ウソタン川で開催される砂金フェスティバルではたくさんの砂金掘りを楽しむ人で賑わう

ウソタンナイ砂金採掘公園 写真出典:浜頓別町役場ホームページより

この時の光景から、北見枝幸は「東洋のクロンダイク」とも呼ばれるようになりました。実は時をほぼ同じくして1896年にカナダのクロンダイク地方でゴールドラッシュが始まっており、クロンダイクに匹敵するものであるという思いを込めて表現されたのではないでしょうか。なお、カナダのクロンダイクは現在でも砂金採取が続けられている模様ですが、東洋のクロンダイクはわずか4年程度で掘りやすいところはほとんど掘りつくされ次第に衰退してしまいます。

ちょうどこのゴールドラッシュ時に、現在判明しているわが国最大の砂金塊が発見されています。明治33年9月、枝幸ウソタン川支流のウソタンナイ川で採掘されたものであり、重量が205匁(およそ769g)、長さ10.6㎝、幅6.4㎝、厚さ2.4㎝の大きさでした。形は中央部が少しくびれた楕円形でした。残念ながら、この砂金塊は、発見した二人が半分に切り分け売却したため、残っていません。また、言い伝えによると、北見枝幸では最盛期の頃に300匁(およそ1125g)を超す大金塊が見つかったとのこと。現場で見つけた4人の人夫が内緒で4等分に分け現金化しようとしたところ、切り口が自然ではないことから怪しまれ、雇主に無断で持ち出したことがバレたという話もあります。

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