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ウナとライオン2oz銀貨の価格推移に関する考察とスリーグレイセス2oz銀貨価格予想

2021年2月17日現在において、2019年に発行されたウナとライオン2オンス銀貨の価格推移に関して考察してみたいと思います。なぜこの段階で考察を行うのか?それは、イギリスのロイヤルミントからThe Great Engraversシリーズ第二弾として、スリーグレイセス(三美神)の金貨、銀貨が発行される直前だからです。スリーグレイセスにおける銀貨の価格の参考として活用できると思います。

ウナとライオンのコインに関する詳細は、別の機会に譲るとして、2オンス銀貨(NGC鑑定、PF69UC)の価格推移について調査してみました。ここでは、一つの目安として、国内での価格ではヤフーオークションを、海外での価格ではCoin ArchivesによるThe Coin cabinet Ltd.のオークションを参考としました。なお、ヤフーオークションでは、過去の落札結果が120日前まで、Coin Archivesでは過去6ヵ月間の落札結果が公表されているため、短期間ではあるものの、比較対象としました。注意点として、The Coin cabinet Ltd.のオークション価格は、手数料が含まれていません。また、NGCのPF69UCを比較対象としたのは、オークションにおける落札サンプルが他の鑑定評価よりも多かったためです。その点を考慮したうえで、国内価格と海外価格を確認していきましょう。

(1)ヤフーオークションの落札結果からわかること

ヤフーオークションの落札結果からは、2020年11月~2021年2月の落札状況しかわかりません。これは、既にウナとライオンのコイン価格が上昇した後を示しています。おおよその目安ですが、PF69UCで40万円~57万円の範囲において価格が推移しています。なお、グラフよりわかるように、価格は40万円台に落ち着いてきているように思えます。

(注)2020年11月9日~2021年2月9日に落札された結果を示す。

(2)The Coin cabinet Ltd.のオークション結果(米ドル換算)からわかること

The Coin cabinet Ltd.のオークション結果からは、価格が上昇する前の状況も把握できます。2020年7月26日に落札された結果は、おおよそ895米ドル。これが2020年8月30日の落札結果では1800ドル、その後3049ドル、3707ドルと着実に上昇していることがわかります。輸入消費税等を加味すれば、日本円で40万円以上となることから、ヤフーオークションの落札結果とそん色ない状況となっていることがわかります。

これらの結果からいえることは、PF69UCの鑑定評価でおおよそ40万円~50万円が妥当な結果となっていること。これを踏まえて、スリーグレイセス2オンス銀貨の価格評価予想を行うとすれば、40万円~50万円前後が一つの軸となるのかな?と考えられます。それよりも安く買えるのであれば、チャンス到来と考えてもよいかもしれません。

もちろん、PF70UC最高評価や、First Release評価となればさらに価格は上昇することも十分想定されます。実際は蓋を開けてみないとわかりませんが、一つの参考となれば幸いです。なお、予想される発行枚数は、5oz金貨140枚、2oz金貨335枚、2oz銀貨3510枚と噂されています。この他に、3キロ金貨、2キロ金貨、1キロ金貨も発行される見込みです。

※貨幣研究室は、あくまで中立的な立場から考察しています。また、購入/投資行為は全てお読みいただいている皆様個人の責任となりますのでご了承ください。

<情報追記・更新について>
2021年2月23日 12:12に、(2)内の文章、グラフタイトルを一部変更いたしました。

この記事を動画で解説しています。

 

 

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