日本有数のコレクションを保有する三菱UFJ銀行貨幣資料館に行ってみた – 一般社団法人資産運用総合研究所
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日本有数のコレクションを保有する三菱UFJ銀行貨幣資料館に行ってみた

皆さん、こんにちは。一般社団法人資産運用総合研究所の伊藤です。
先日、愛知県名古屋市にある三菱UFJ銀行貨幣資料館を見学してきました。三菱UFJ銀行貨幣資料館は、旧東海銀行が設立20周年を記念して開設したのが始まりといわれています。

日本および世界各国の貨幣およそ1万点が体系的に展示されており、大変貴重な貨幣の展示がされています。受付の方に、「写真撮ってもよいですか?」と聞いたところ、フラッシュをたかなければOKと言われましたので、いろいろ目を見張るものを中心に撮影してきました(なお、スマホでの撮影のため、うまく撮れておりませんがご愛敬と言うことで)。

まず気になったのが、徳川家の千両箱。これまで千両箱はオークションなどに手複数実際に見たことがありますが、さすが徳川家の千両箱です。葵の定紋がくっきり美しく装飾されています。この中に千両入れたら楽しいでしょうね。

「これが天正大判か…。」今回ものすごく興奮した一つ目は、大判・小判の数々です。さすがに大判は博物館でないとなかなか見れない代物です。その中でも特に天正沢瀉大判は、世界最大の金貨であり、現存3枚。豊臣秀吉から大名に下賜されたものです。165グラムもあり、大変見応えのある逸品になります。私も小判の多くの種類は保有しておりますが、大判は未だ一つも収集できておりません…。

あまりにも多くありすぎて、すべてはご紹介できませんが、次に興奮したのは現存する世界最古の紙幣である「大明通行寳鈔」です。この紙幣の図を見るとおわかりのように、銅銭の藁挿しが10束描かれています。合計で1貫となるように示されており、銭一貫文紙幣として流通していたようです。大きさはなんと22センチ×34センチ。現存最古だけではなく、世界最大の紙幣としても知られています。

ここ最近オークションでも高値をつけている中国の銀錠(馬蹄銀)を発見。これだけ揃っていると圧巻ですね。金錠(馬蹄金)まであるではないですか。銀錠は中国において20世紀前半まで使用されていた秤量貨幣であり、取引ごとに品位や量目をはかることで使用されていました。日本の丁銀のようなイメージでしょうか。

そして、古代ギリシャ最古の貨幣であり、世界最古の金貨を発見!リディア王国(現在のトルコ西部)の3分の1ステーター金貨です。リディア王の紋章であるライオンの頭部が打刻されており、大変美しい金貨です。砂金をもとにつくられていることから、品位はものによって多少異なります。

古代ギリシャ最大の銀貨として知られているシラクサ・デカドラクマ銀貨。表には、四頭立ての戦車がデザインされており、裏には狩猟と純潔の女神アルテミスが描かれています。

こんなのもあります。スウェーデンでつくられた超大型銅板貨幣「ダーレル銅貨」。プレートマネーともいわれ、最も大きいもので10ダーレル銅貨(20kg)です。写真にある4ダーレル銅貨でも十分大きいのに10ダーレル銅貨なんてどうやって使ったのでしょうか?世界を見渡せば様々な貨幣があり、それができた背景にも確固たる理由があります。その点については後々解説していきたいと思います。

この他にも、世界各国の金銀貨を中心に有名どころはすべて揃っているような勢いのコレクションとなっています。砂金、金鉱石といったものまで展示してありました。古代ギリシャ・ローマ貨幣のコレクションは、見ているだけで欲しくなってしまいますね…。

もちろん、日本の貨幣も見逃せません。前述の大判・小判の他、皇朝十二銭であったり、貿易銀、一円銀貨などのコレクションも素晴らしく、マニアにはたまらない逸品ばかりです。

最後に、万両箱のご紹介です。最初に徳川家の千両箱をご紹介しましたが、なんと万両箱なるものが存在します。その名の通り、一万両という大金を保管する金庫になります。これは、江戸時代から明治維新まで、京都二条城にあったものと伝えられています。実際に使われていたのではないかと思うとロマンがありますね。重量はなんと約150kg。これぞ本当の宝箱と言えましょう。

以上、三菱UFJ銀行貨幣資料館の中で、私なりに目を見張る逸品を中心に掲載しました。いずれも大変貴重なものであり、日本の宝だと思います。こうした展示がなんと無料で見学できます。コイン収集家はもとより、ちょっとした社会科見学として立ち寄るにもよい場所だと思います。

なお、近くには現存する名古屋最古の教会「カトリック主税町教会」、電力王と呼ばれた福沢桃介が日本近代女優第一号といわれる川上貞奴と同居するために建てた建物である「文化のみち二葉館」、トヨタ自動車の創業者である豊田佐吉の弟の邸宅「豊田佐助邸」など白壁エリアは見所満載です。すべてしっかり見学すると半日はかかると思います。一日かけて堪能されるのもよいと思います。是非お立ち寄りください。

三菱UFJ銀行貨幣資料館

・場所
〒461-0026 名古屋市東区赤塚町25番地
 <赤塚交差点南西すぐ国道19号線沿い>
TEL.(052)933-5151 FAX.(052)933-7340

・休館日:月曜日、祝日、年末年始
・開館時間:9:00~16:00(入館は15:30まで)
・入館料:無料
※2021年3月現在の内容です。

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